DAW(デジタルオーディオワークステーション、PC上で音楽制作を行う事。)で音楽制作をする事が多くなるに連れ、作曲、アレンジ方法が変わったとよく思います。 以前はマスターリズム譜、コード譜、メロ譜がありました。最近はDAWでの制作が多用になり、譜面を書かずに作曲、アレンジを行い後から細かく譜面を書いてアレンジの解析を行い 修正を行うという制作スタイルが増えました。
譜面を使用し制作した場合、譜面を使用しないで制作した場合、どちらが良いか?どちらもその制作スタイルのメリッットがあると思います。 マスターリズム譜、コード譜があり、その譜面を元に制作した場合、やはり想定通りの楽曲が出来上がります。 それでは譜面無しで作曲、編曲を行った場合はというと。。。
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その真逆(言い過ぎかも知れませんが近いモノがあります。)の楽曲が仕上がります。いい意味で自分の想定範囲外の楽曲が仕上がります。
私の場合は、まず16分音符のPADアルペジエイターで鍵盤を何も考えず弾く事が多いです。そのフレーズが気に入ると次にストリングス系の音源かピアノ音源でコードメロディーの制作をします。
これが出来上がると、次に主旋律(メロディーライン)になる音色を探します。この過程は核になるので様々な音源を試します。仕上がった楽曲のイメージを十分想像して音色選びを行います。
そこではクライアント、リスナーにどう聴こえるか(響くか)、ライブ、イベント会場だとどう聴こえるかと客観的な想像力を高めます。
そして、主旋律のメロディーラインはヴァイオリンがこの曲には一番ベスト!となれば、まず16分音符のPADアルペジエイター、コードメロディーの上にヴァイオリンを入れます。そこからは直感で色々な楽器の音が頭に湧いてくるのでどんどん重ねていきます。まずはベース等の低音域から積み上げて行く事が多いです。次は高音域のピアノ。その後は直感で好みに合った音色を重ねていきます。直感とはいえ、他の音の音域がぶつからない様に音選びはかなり意識します。
後でイコライザー処理で音色が極力ぶつからなくする事は可能ですが極力避ける様にしています。正直中々難しいですが。。。仕事になるとクライアントの要望が第一優先なので、この作曲、編曲方法、インスピレーションでの音源の選択はあまり出来ないかも知れませんが試してみる価値はあると思います!
そして音源とひらめいたフレーズを積み重ねていくと自分が予想もしなかった曲が仕上がります!曲は新たな編曲や音源選びを直感で行っているので自分の想定外に仕上がり、まずは驚き、今まで自分には無かった曲なので時には感動します。
そして何よりも『自分の編曲、音色選びの一つ引き出し』に加える事が出来ます。
クライアントから発注を受けた時、私はマスターリズム譜を起こして制作します。そしてこの作曲、編曲方法でもう一曲制作します。両曲を聴いて頂き、選択して頂くと譜面を起こさず制作した楽曲が採用される事も実は多いのです!