BRAIN WORKS bx-digitalV3
Fabfilter Pro Q3 ①Brickwall
Fabfilter Pro Q3 ②マスキング検知機能
Fabfilter Pro Q3 ③M/S処理と同時にEQ処理が出来る
Fabfilter Pro Q3 ④ダイナミックEQ
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2019年も始まりましたが早いもので、もう1ヶ月経ちました。いやー、本当に早い! 久しぶりのブログになります。(すみません、家族も増え、バタバタでした(汗)) 今日は日頃、制作で必ずと言っていい程、使用している非常に素晴らしいEQを紹介したいと思います。今までマスタートラックに欠かせなかったのが、BRAIN WORKS bx-digitalV3です。 まず最大の特徴はMS(ミッド、サイド)の処理に非常に優れており、画面左で中央、右でサイドの音量バランス等を別々に処理する事ができます。よくあるパターンは中央に音の集まり易い、ドラム、ベースはさほどいじらず、サイドにあるシンセなどの高音の音を持ち上げて処理する事が多いです。この作業をするだけでもかなりの華やかさと臨場感を作れます!他にも中央、サイドのローカット、ハイカットも出来るので、音を引き締める事も出来ます。 しかし、今、一番のお気に入りというか、非常に優れていると感じているのが、写真2段目から下のFabfilter Pro Q3です!! 発売は昨年の11月頃だったのですがほぼ全トラックにインサートしています。一つ目のFabfilter Pro Q2から使用しています。このEQの優れている所は、まずはメーカーにありがちなメーカー独自の癖がない所です。(メーカー特有の癖が良い時も勿論あります。)原音に対して癖なく非常に自然に掛かります。 自分はメーカーの癖が無い方が好きです。そこでこのFabfilter Pro Q3の何が凄いって、沢山あるのですが簡単に集約します。 ①Brickwall②マスキング検知機能③MS処理が出来る(これは前バージョンからありました)④ダイナミックEQ、他にも沢山ありますが主要な所をお伝えします。
①Brickwallとは以前からこの機能があるEQは無いのかなと私も思っていたので、非常に嬉しいです。通常、ローカット、ハイカットをして不必要な音域を削る際、画面②の写真にあるように縦垂直に削れないんです。大抵のEQはいくら急激にローカットしても山のように端が多少なだらかになり、不必要な残響音を削る事は出来ませんでした。こうならなかった理由の一つとして多少の残響音も必要性があるという事ですが、私は要らない低域、高音域はバッサリカットしたかったので、この機能は本当にありがたいです。
②このマスキング探知機能も非常に役に立ちます。この写真に写っている赤い縦線の部分に音が重なっているよと視覚的に教えてくれます。以前はこのような機能を持った機材やプラグインは使った事が無かったので、聴覚で大抵解りますが視覚的にも解るのは有難いですね!これで音が被らないようにEQ処理すれば、各パート毎、分離出来、スッキリ聴こえます。(被っている方が自然という時には無理に使用しなくていいと思いますが。。。)
③MS処理は一番使用の多そうな写真を載せて見ました。不要な低音域をカットする事で曲が引き締まり、サイドを持ち上げる事で曲に臨場感、華やかさを与えてくれます。
④ダイナミックEQです。これが本当に素晴らしいです! 通常のEQはブーストするとそのまま上げた分だけ周波数の音量が上がります。 しかし、このダイナミックEQを使用する事で上げた周波数の中で、更にどの周波数からEQを掛けるかという事が出来ます。写真にある様にはじめに0db~6dbまでEQで高音域を上げます。そしてダイナミックEQを使用し3dbまで上げたとします。 するとグリーンがかった3〜6dbにしかEQが掛からないという仕組みです。これにより必要な周波数帯にしかEQが掛かりません。
Fabfilter Pro Q3には素晴らしい機能が沢山あるのでお伝えしたかったのですが長くなりそうなので、この4点に絞りました。(プラグインに興味の無い方、すいません(汗)) 是非、一度トライしてみるのもいいと思います。30日間、無料トライアル版もあります! さて、制作に戻ります。お仕事、お仕事!!
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