あっという間に10月も後半になりました。久しぶりのブログになります m(_ _)m 最近は超大型台風の日本上陸もあり、被害に遭われた方の早い復興を心から祈っております。また心よりお見舞い申し上げます。

8月から某作家事務所と業務委託契約を結び、私個人の仕事と作家事務所から多くのコンペのお話を頂き参加させて頂いております! 休みはこの3ヶ月で3日程でしょうか(汗)。そんな感じで毎日、制作の日々を送っております。しかしコンペは非常にやり甲斐がありますね!

コンペなので競合が多数います。そこで一番クライアントに『最適な曲』として認められなくては採用にはなりません。ですので、当然ですがかなりのクオリティーが必要となります。ラフアレンジ、ラフミックスではまず採用はないでしょう。皆さま、楽曲を提出される際はほぼ仕上がった状態で出せれていると思います。

また、私の場合は案件(個人での仕事)を行いながらのコンペ参加が殆どなので、制作スピードがかなり必要となります。

1日で作曲、アレンジ、ミックスで翌日提出という事も沢山あります。。。作家事務所から参考曲も多く送って頂き、試聴しますが自分が今まであまり制作をしなかった様な曲も多数聴きます。そこで新たな発見が多々あります。この音色は何処のメーカーだろう、この音、どの様にして作ったのだろうとかこのアレンジ、ミックスはどの様に行ったのだろう等、色々、調べたり、試したりします。25年間、音楽制作に携わっていますが、『なるほど!』と気付くところが今でも多くあります。

うん、やはり音楽制作は永遠ですね。

これは私個人の仕事のクオリティーのブラッシュアップ、制作スピードのアップにも繋がリます。

ふと振り返ってみると、自分がレコード会社、音楽制作会社に在籍していた頃、ダンボールに山済みになったカセットテープ(今はないでしょう(笑)。)、CD、MD(MDも今は無いでしょう(笑)。)を何百曲と聴いて頃を思い出します。実際に楽曲やアレンジャーの採用担当をしていたのでコンペで採用されるかどうかは自分でわかります。各メーカーや事務所や楽曲の提出数にもよると思いますが、私は1日に100曲前後試聴しなくてはならなかったので、当時は曲頭15秒〜30秒でまず、第一審査は終わらせていました。正直、この作業が慣れてくると楽曲のクオリティーの高さ、コンセプトやイメージに合った楽曲か、また制作者のスキルは短時間で大体解ります。これは今もそんなに変わらないと思います。なので、曲頭は非常に重要になります。あ、話が脱線してしまいました(汗)。最近、本当に多くの楽曲を聴いていますが、一番に感じる事は『音圧が強い楽曲が多い』事ですね。少しずつこの『音圧合戦』の終わりは迎え始めている気はしますが、どの曲も比較的強く感じます。また、コード進行は90年代流行ったものが非常に多く感じます。最近はコンペ様にストック曲を用意する様にもなりました。仕事での楽曲制作も納品日があるので制作スピード、高いクオリティーは必須ですが、競合はいません。クライアントが求める方向性、楽曲が違えば直しが入ります。そして、直しの回数はその時、その時で変わって来ますが、いつかはOKが出ます。要は指名でお仕事を頂いているので競合はいません。しかし、コンペは競合曲が何曲あるか解りませんが多数あリます。一度提出してからは直しもありません。この状況で一番にならなければ採用にはなりません。なので制作モチベーションはかなりアップします!そして実際に頂いている仕事のスキル、スピードアップに反映されます。

コンペに参加、採用されている常連さんはストック曲が多いと思います。ですので、これからコンペに多く参加しようと思っている方は曲のストック数を増やしておく事をお勧めします。また、制作スキル、制作スピードは勿論大切ですが曲を俯瞰(クライアント目線)で聴く事が一番大切だと思います。(ブログを書きながら自分にも改めて言い聞かせています(笑)。)さて、これからまた制作に戻ります!