①マスターアシスタント中
②Assistant View(マスターアシスタント後)
③Stabilizar(スタピライザー)
④Impact(インパクト)
⑤Maximaizer(マキシマイザー)
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いよいよ少しずつですがブラックフライデーが始まりました!購入を検討している方も多いと思いましてOzone10のレビューをしたいと思います。 そもそもOzone10は何かと申しますとiZotope社から発売されている自動マスタリングプラグイン(AIが楽曲に合ったマスタリングを自動でしてくれるプラグイン)です。 私はOzone8から使用していますがOzone10の新機能、Ozone9と比較して変わったと感じた点を紹介したいと思います。Ozone10のレビューはすでに沢山出ているとは多いますが、、、。
まずは①マスターアシスタント中のユーザーインターフェイス(UI)が一新されました。Ozone9のマスターアシスタントはマスターアシスタントを行う時に①VintageかModern(ひと昔!?風の楽曲に近いマスタリングか現代風の楽曲に近いマスタリングか)、②Intensity(エフェクトの掛かる強度)、③Streaming、CD(ストリーミング配信での使用か、CDでの使用か)を選べましたが、Ozone10からは選択は出来なくなりました。 そもそもOzone9はストリーミング配信の音量が『-14LUFS』と統一化され、ストリーミング配信を強く意識して制作されたプラグインでした。余談ですが私はOzone9の選択は①はVintage、②IntensityはLow、③はStreamingと設定して主にマスターアシスタントを行なっていました。
②Assistant Viewに表示される画面もブルーのライン(ROCK,POP,EDMなど楽曲のジャンルを選択出来ます。数千曲をAIに記憶させベストと判断したラインとの事です。)を基準にこの楽曲にふさわしいエフェクト処理がされているか、白線で可視化出来る様になりました。 同社が発売しているNutronのTonal Balance Controlの機能とほぼ同じですが、、、。Assistant Viewのユーザーインターフェイス上で楽曲のジャンルやイコライザー、マキシマイザー、ステレオイメージャー、新しく追加されたStabilizarの調整が出来る様になりました。 UI上で直感的に好みの音質に処理出来るのは特に初心者にとても便利な機能だと思います。
Ozone10から③Stabilizar(スタピライザー)、④Impact(インパクト)の2つの新機能が追加されましたが、③Stabilizar(スタピライザー)が今回の一番の目玉機能だと思います。このStabilizar(スタピライザー)はオートEQというものでAIが自動で『この音域帯の音が出過ぎている』、『この音域帯の音が出でない』と判断すると即座にAIがイコライジングをしてくれるという優れものです!最近はGallfossやオートEQは主流になりつつありますがオートEQ(Stabilizar(スタピライザー))がOzone10に追加されたのは素晴らしい事だと思います。また、Stabilizar(スタピライザー)になる『CUT』をオンにすれば、ディエッサーの効果が得られたり『Tame Transienents』をオンにすればAIの感知スピードも上がります。 |
Ozone10になりOzone9より『楽曲の音質が明瞭になった。』と感じましたが、アルゴリズムの向上は勿論ですが、
このStabilizar(スタピライザー)の効果がかなりあると思います。
④Impact(インパクト)は4バンド(4つの音帯域)毎に音圧を上げ下げ出来るマルチバンドマキシマイザーです。マルチバンドマキシマイザーもOzone10内で使用出来る様になりました。
⑤Maximaizer(マキシマイザー)はOzone9からありましたが、こちらにも新機能のソフトクリップというディエッサーが加わりました。これにより音をより太く、また前方に出す事が出来る様になりました!
Ozone10でここまで出来るようになったのは本当に素晴らしいと思います!
初めてOzone10のマスターアシスタントで仕上がった楽曲を聴いた時、音質、音量がOzone8に近くなった(仕上がった楽曲の音量がラウドネスになった。)と感じましたが、楽曲の明瞭感が増したと感じました。
どれどれとEQ(イコライザー)、マキシマイザーのスレッショルド(しきい値)を見てみるとOzone8とOzone10のEQカーブやマキシマイザーのスレッショルドがOやはり近かったです。(EQ ではLowとHIを持ち上げ、楽曲が派手目になり、スレッショルドも-11db位とかなり押さえ込み音量が大きくなりました。)
個人的には『マスタリング』という概念ではOzone9の方がふさわしい気もしますが、ここまで様々なエフェクト処理が出来るOzone10はやはり素晴らしいと思います。
Ozone10はElements、Standard、Advancedと3種類ありますが、AdvancedはOzone10に入っているプラグイン単体で使用出来ます。(Ozone10Elements,Standardは内臓されているエフェクト類を単体で使用が出来ません。)
個人的には購入をこれから検討されている方にはAdvancedをお勧めします。
また、マスターアシスタントで出来上がった楽曲のエフェクト類はAIではどの順番でエフェクトがインサートされているか、どの様な設定で行なっているかが解るので、特にDTM初心者やミックス時、マスタートラックにインサートするエフェクトに関して苦手な方には勉強にもなるプラグインだと思います。自分はOzone9と10とを使い分けしたいと思います!
個人的にはマスタートラックではプラグイン単体でのインサートやアウトボード(実機)の使用も好みなのでこちらも引き続き行なっていきます!